ビジネスサイト業界研究会

 

 セミナーレポート

 第1回 2008年7月23日(水)於:メビック扇町 携帯業界

 テーマ:

 iPhone嵐が吹く中、ケータイ夏の陣が開始。

 うまく先陣を切れたサイトはどこか?

独自のソフトムードで参加者に語りかける河辺太一

 業界マッププロジェクトの一環としてスタートした「業界セミナー」が2008年7月23日(水)に開催されました。このプロジェクトは、データに裏づけされたSEO的な側面から、業界全体を俯瞰的(マクロ的)に捉えるとういうコンセプトでスタートしました。
 第1回はケータイ業界。当日のセミナーは、前半が5月と6月のデータから得られた結果の発表を中心とした調査報告会、後半はその調査をふまえ、ケータイ業界のサイトの現状と問題点を採り上げるという2部構成でした。

 前半は、ソフトバンクがiphone発売発表前ということもあり、「iphone」検索に代わって「3g携帯」検索で表示上位をとっていたなど、「夏ケータイ」商戦に向けて、ソフトバンクが特に戦略をサイトに反映させていたことや、ケータイ端末のシェアアップさせたパナソニックが、ケータイ選びで重視するデザインに特化したサイト戦略をとっていたことが明確になっていたなどが報告されました。

 後半は、「携帯電話」で実際に検索されるキーワードにはどういったものがあるのか、具体的に検証しました。その結果、キャンペーンを大々的にドコモとの組み合わせ「携帯電話ドコモ」が検索をのばし「iphone」は6月時点ではあまり検索されていないことが分かりました。さらに、ケータイ業界の構造的な問題点と、検索からの新しい出会いを生み出すために必要なポイントはどこにあるのかという視点から、ケータイ関連各企業のサイトの現状と問題点を具体的に指摘しました。

 最後に、各社ともこれまであまり大きなマーケットとして考えてこなかった「ビジネス 携帯」など、個人向け以外のコンテンツを重視していくべきであり、その際、できるだけ専門的な言葉を使用しない方が、検索からの新しい出会いが期待できるという、ケータイ業界が今後伸ばしていくべき1つの方向性を示唆し、セミナーを締めくくりました。

ホワイトボードも使ってサイトの戦略を説明する

 

講師:河辺 太一 プロフィール

有限会社いなかどっとコム ウェブアナリスト 河辺 太一

河辺 太一(かわべ・たいち)
大学卒業後、財団法人関西生産性本部に入社。機関紙の取材・編集、資料データ作成を手がけた他、異業種交流や起業に関するセミナーの企画にも参画。その後、自身が起業・独立し、高校・予備校講師へと転身。大学入試問題分析とカウンセリング技能により、数多くの生徒を志望大学合格へと導いた。
「キーワード検索でサイトを訪れるユーザーの47%が1ページしか見ていない。これは、日本経済にとって、もったいない事態だと思いませんか?」という問いかけに感銘し、2006年にいなかどっとコムの扉を叩いた。「業界研究」プロジェクトの一員となり、データ分析を行う。2007年よりコンサルタントとしての活動を始め、主に大学サイトを中心にアドバイスを手がけている。

講師:石井研二 プロフィール

有限会社いなかどっとコム 代表取締役社長 石井 研二

石井研二(いしい・けんじ)
1961年、神戸市生まれ。
『DODA』編集デスク、『Salida』副編集長を経て、通販カタログ企画、社史編集、アウトドア雑誌企画等、多数。
95年からウェブプロデューサー。当初からアクセス解析の手法を使って、さまざまな企業サイトの構築・運営を成功に導く。
1999年5月、有限会社いなかどっとコムを設立。ホームページ制作/コンサルティングとアクセス解析を行なう。
02年、アクセス解析サービス「サイトグラム」を開発・発売。年間12億ページビュー以上の解析を行い、多くの企業サイトにアドバイスを行なう「日本一のログ読み男」。05年からは、新しい解析サービス「スコアメイク」を展開している。
著書に『アクセスログ解析の極意』(2006年、秀和システム)、『アクセスログ解析の教科書』(2004年、翔泳社)などがある。