ビジネスサイト業界研究会

 

 セミナーレポート

 第3回 2008年8月5日(火)於:メビック扇町 大学業界

 テーマ:大学にとって第1段階の集客時期がスタート

     〜有名大学の対応はいかに〜

6月7月の大学業界サイトの動向を報告する河辺太一

 調査対象大学として、大手予備校がコース設定をしている[早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、東京大学、京都大学、大阪大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学]の19校を選択し、各校のウェブサイト関して、2008年6月〜7月での、大学をさがす際に利用されると思われる144の検索ワードを対象に、Yahoo!の検索表示順位についての調査結果をレポートしました。

 まず、業界研究プロジェクトチームの河辺太一が、いなかどっとコムの行っている調査方法と使用したキーワードを紹介。その結果を分析して傾向を表したグラフの持つ意味などを“セミナー受講前の基礎知識”として説明した後、調査結果の報告に移りました。
 少子化により学生集めに苦慮している大学にとって、オープンキャンパスを中心とした夏のイベントは、非常に大きな集客ツールになっています。こうしたイベントが本格化する8月を前に、有名大学のサイトはどのような対応をとっていたのかを検証しました。
受験生が大学情報を集める際に検索すると思われる17のキーワードでは、非常に激戦になっていました。そんな中、早稲田大学は「オープンキャンパス」の紹介ページで、他大学との連携をうまく発信しており、実際に行われた関西大学と共催した大阪でのイベントで、同日大阪で行われた慶應大学のイベントを集客で上回っていました。こうした結果からもわかるように、早稲田のサイトは、大学側が打ち出したい情報発信を迅速に行っているとの発表がありました。

 後半は、弊社代表石井研二が『大学サイトのニーズ対応とは』と題し、大学サイトがターゲットとする対象の洗い出しから、進学率の変化と親世代の大学に対する認識のギャップを踏まえて集客のポイントを解説しました。

 また、 実際に各大学のサイトのトップページを紹介し、個別に独立した組織の集合体である大学が持つ複雑な構造が、SEO対策の観点から見ると問題点を少なからずはらんでいることを 取り上げ、下位校とされる大学においても、サイト上の逆転が可能であることを示しました。さらにグーグル・アドワーズでの検索結果を紹介し、大学サイトにおける可能性についてセミナーを締めくくりました。

「定員割れと少子化のねじれがサイトの運営に影響をもたらす」と、ページを見ながら解説する石井研二

 

講師:河辺 太一 プロフィール

有限会社いなかどっとコム ウェブアナリスト 河辺 太一

河辺 太一(かわべ・たいち)
大学卒業後、財団法人関西生産性本部に入社。機関紙の取材・編集、資料データ作成を手がけた他、異業種交流や起業に関するセミナーの企画にも参画。その後、自身が起業・独立し、高校・予備校講師へと転身。大学入試問題分析とカウンセリング技能により、数多くの生徒を志望大学合格へと導いた。
「キーワード検索でサイトを訪れるユーザーの47%が1ページしか見ていない。これは、日本経済にとって、もったいない事態だと思いませんか?」という問いかけに感銘し、2006年にいなかどっとコムの扉を叩いた。「業界研究」プロジェクトの一員となり、データ分析を行う。2007年よりコンサルタントとしての活動を始め、主に大学サイトを中心にアドバイスを手がけている。

講師:石井研二 プロフィール

有限会社いなかどっとコム 代表取締役社長 石井 研二

石井研二(いしい・けんじ)
1961年、神戸市生まれ。
『DODA』編集デスク、『Salida』副編集長を経て、通販カタログ企画、社史編集、アウトドア雑誌企画等、多数。
95年からウェブプロデューサー。当初からアクセス解析の手法を使って、さまざまな企業サイトの構築・運営を成功に導く。
1999年5月、有限会社いなかどっとコムを設立。ホームページ制作/コンサルティングとアクセス解析を行なう。
02年、アクセス解析サービス「サイトグラム」を開発・発売。年間12億ページビュー以上の解析を行い、多くの企業サイトにアドバイスを行なう「日本一のログ読み男」。05年からは、新しい解析サービス「スコアメイク」を展開している。
著書に『アクセスログ解析の極意』(2006年、秀和システム)、『アクセスログ解析の教科書』(2004年、翔泳社)などがある。